パンテオン

歴史と美しさを兼ね備えた世界最大の石造建築 パンテオンの魅力

2018/07/09

イタリアのローマといえば、グルメやショッピング、そして世界遺産など魅力あふれる観光地です。スペイン広場やトレビの泉といった映画でも有名な観光名所がたくさん存在します。

そんな数ある観光スポットの中で、今回ご紹介したいのが「パンテオン」。歴史ある建物ながら今なお美しい石造建築の魅力に迫ります。

パンテオンってどんなところ?

パンテオン
パンテオンは、ローマのマルス広場に建てられた石造りの神殿です。

パンテオンという呼び名は、ギリシャ語の「すべての神々」に由来しています。その名の通り、古代ローマ時代に様々なローマ神を祀るため建てられました。

後に信仰がローマ神からキリスト教へと変わっていくにつれ、信仰に反する建造物は次々と破壊されましたが、パンテオンはキリスト教の聖堂となることでその破壊を免れることとなりました。

世界最大の石造建築といわれており、歴史的にも芸術的にも非常に価値のある建造物と評されています。また、芸術家のミケランジェロが「天使の設計」として絶賛したことでも有名です。

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パンテオンへのアクセス方法

パンテオンはローマの中心地にあるスペイン広場から徒歩で約15分、トレビの泉からは徒歩8分の場所にあります。

最寄り駅は地下鉄A線の「Barberini駅」で、駅からも徒歩15分程でパンテオンへ訪れることが可能です。非常にアクセスしやすいため、個人旅行者にとっても観光しやすいといえるでしょう。

入場無料で観光客も多い

多くの人々を魅了するパンテオンは世界的に有名な建造物ということから、観光客にも非常に人気があります。

入場料  無料

営業時間 月~土曜日が8:30〜19:30、日曜日が9:00〜18:00となっています。

※日曜日のみ営業時間が短いため、観光する方は注意が必要です。

また、入場は閉館の15分前までなので、時間をかけてゆっくり見て回りたい方は計画的に観光することをおすすめします。タンクトップや短パンなど肌の露出の多い服装だと入場できないので注意しましょう。

パンテオンの歴史

パンテオン
パンテオンは紀元前25年、初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近であるマルクス・ウィプサニウス・アグリッパにより建てられました。

マルクス・ウィプサニウス・アグリッパにより建造された神殿は、パンテオンのみといわれています。

このパンテオンは、その後100年ほどで火事により焼失したため、現在見ることができるのは、紀元前118年から128年にかけてローマ皇帝のハドリアヌスにより建造された2代目パンテオンとなっています。

現在も宗教施設として使用されている

古代ローマの時代から神々を祀る神殿として崇められてきたパンテオンですが、現在もミサが行われる宗教施設として現役で使用されています。

ミサは土曜日17:00と日曜日10:30からの2度行われており、地元の人々にも身近な存在となっています。なお、ミサが行われる時間は観光することができないのでこの時間を避けて観光するようにしましょう。

パンテオンの魅力

パンテオン
パンテオンの魅力は、なんといってもその美しい造形にあるでしょう。

パンテオンは直径43.2メートルの円堂に、半球の形をしたドームが載っている構造となっています。また、壁の厚さは6メートルもあり、上へ行くにつれて使用される石が変わり、厚さも1.5メートルに変化します。

床から天井までの高さも直径と同じく43.2メートルということで、中に入るとその真ん丸とした形状に目を見張ることでしょう。

ここからはパンテオンの魅力について紹介していきます。パンテオンの美しい造形を余すことなく堪能しましょう。

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壁や柱の美しい装飾

パンテオンの内部は全体的に黄色の装飾で統一され、オクルスから注ぐ光が更に美しく輝きます。床は大理石で作られた丸と四角の装飾が交互に描かれ、カラフルで美しく、多くの部分が当時のまま残されています。

また、パンテオンの正面には直径4.5メートルもの石柱が16本も並んでおり、近くで見るとその迫力に驚きます。

天井の真ん中に空いた穴「パンテオンの目」

パンテオンは、天井の真ん中に直径約9メートルの「オクルス」と呼ばれる丸い大きな穴があいています。

オクルスとは、元はラテン語で「目」を意味するもので、まさに「パンテオンの目」と呼ぶにふさわしいものでしょう。時間帯によってオクルスから差し込む光の位置が変わる様は非常に幻想的です。

また、石造りの建造物でこのような円形のオクルスを表現することは大変難しく、これを実現可能にした当時の技術力の高さをうかがい知ることができます。

雨が降っても床に作られた排水路から水が流れる仕組みになっていることから、細部まで緻密に設計されているのがよくわかります。

ラファエロの墓

ラファエロは、イタリアのルネサンスを代表する芸術家です。愛らしく優しい顔立ちの絵を描くラファエロは、現代でも高い人気を誇っています。

そんなラファエロは、1520年4月6日にこの世を去りました。

口述した遺言には様々なものがありましたが、その中の一つにパンテオンに埋葬してほしいというものがありました。そして現在、遺言通りラファエロはパンテオンに眠っています。

「パンテオンを見ずしてローマを去る者は愚者なり」

ローマは観光名所も多く魅力あふれる街で、旅行するのにもどこに行こうか迷ってしまうほどです。

しかし、ローマには「パンテオンを見ずしてローマを去る者は愚者なり」という言葉があります。その名の通り、パンテオンは約2000年もの時を経て存在している貴重な建造物です。

まさにパンテオンを見ずにローマを語ることはできない唯一無二の存在といえるでしょう。

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ローマに行くならパンテオンは必見!

パンテオン
パンテオンは、ローマの歴史を語る上では欠かせない世界最大の石造りの建造物です。

スペイン広場から徒歩でアクセスすることもでき、近隣にも観光名所があるため、計画的にルートを決めながらまわるとよいでしょう。パンテオンは当時のローマを知ることのできる貴重な存在といえます。

周りにはカフェやレストランなどもあり、ゆっくり過ごすことができるでしょう。パンテオンの素晴らしさを間近で感じてみませんか。