【連載】プロカジノディーラーに学ぶ!「ルールを覚えた次にするべき事」②

2018/10/26

この記事では、Resortline特別企画として、プロカジノディーラーである関根大樹さんの連載をお送りします。第二弾の今回は、引き続き「ポーカーのルールを覚えた後に知っておくべきこと」をご紹介。これからポーカーテーブルにデビューする方は必読です!楽しくスマートにポーカーをするためにも、ぜひご一読ください。

これを覚えて脱・ポーカー初心者!「スターティングハンド」

今回は【ルールを覚えた次にするべき事】の第2回目として、前回の記事で少しご紹介したポジションの優位性に基づいたスターティングハンドを考えていきたいと思います。

スターティングハンドとは?

スターティングハンドとは、「どの手札でゲームに参加するか」ということです。

前回、スモールブラインド(SB)が一番不利で、ディーラーボタン(BTN)が一番有利というお話をしました。

ポーカーは2~10人でプレイしますので、今回は10人として説明していきます。10人の場合、大きく分けてブラインドポジション、アーリーポジション、ミドルポジション、レイトポジションの4つに分類できます。

実際にポーカーをプレイしている最中にプレイヤー同士がよくボタンやカットオフ、ハイジャックなどと言っているのを耳にした事のある人も多いと思います。これはポジションの名前です。

ポジションの名称・定義

以下、各ポジションを簡単にご紹介します。

  • SB:スモールブラインド(Small Blind)。後に続くプレイヤーが強いハンドを持っているかもしれない状況下でプレイするため、一番不利。
  • BB:ビッグブラインド(Big Blind)
  • UTG:アンダーザガン(Under the Gun)。プリフロップ(最初に配られた2枚だけの状態)で最初にアクションしなくてはいけない為、全プレイヤーの視線=銃口が向けられているようなポジション。
  • EP:アーリーポジション(Early Position)
  • MP:ミドルポジション(Middle Position)
  • HJ:ハイジャック(High Jack)
  • CO:カットオフ(Cut Off)
  • BTN:ボタン(Button)。丸いディーラーボタンの置かれたプレイヤーのこと。

ポーカーテーブルから見るポジション

座り順の例は以下の通りです。

SB<BB<UTG<EP1<EP2<MP1<MP2<HJ<CO<BTNの順番にポジションが有利になっていきます。

次にプリフロップ(最初に配られた2枚だけの状態)は全プレイヤーが必ず参加するラウンドなので、どのハンドでは参加し、どのハンドでは降りるのかを考えてきましょう。

賭ける?降りる?『ハンドレンジ』を設定しよう!

戦略はポジションで決める!

SBでは参加するハンドレンジ(※1)を狭めておき、ポジションが有利になっていくにつれてハンドレンジを広げるというのが一般的な戦略です。

※1 ハンドレンジ:持ち得るハンドの組み合わせ。

 

もちろん、プレイスタイルは人によって千差万別で、より広いハンドレンジで戦うルースプレイヤー(※2)もいれば、ハンドレンジを狭めて戦うタイトプレイヤー(※3)もいます。しかし、その全てのプレイヤーに共通して言えることが、このポジションを理解しスターティングハンドを選択しているという事です。

※2 ルースプレイヤー:標準より多い頻度でゲームに参加するプレイヤーのこと。
※3 タイトプレイヤー:標準より少ない頻度でゲームに参加するプレイヤーのこと。

 

ハンドは52枚の内から2枚を選ぶ52C2=1,326通りあります。スーテッド(同じマーク)とオフスート(違うマーク)で分類すると169通りとなります。

まず、この169通りあるスターティングハンドを上記で分類したポジションごとに予め用意し、プレイしていく事が脱初心者への第一歩です。

スターティングハンドを予め決めておこう!

上記の図は、私が実際に比較的タイトにプレイしようと思ったときに作成したスターティングハンド表です。

色付けしたハンドでポジションがある場合はレイズで参加し、それ以外はコールもしくはフォールドと表しています。参考になるかは分かりませんが、ご自身のプレイスタイルに合ったものを1つ作る事をおススメいたします。

  • 赤:どんなポジションであってもレイズする
  • 緑:ミドルポジション〜ディーラボタンであればレイズする
  • 黄:ハイジャック〜ディーラーボタンであればレイズする
  • 青:ディーラーボタンの時のみレイズする
  • 無色:降りる
  • グレー:自分より前のポジションの人からレイズされておらず、かつ自分のポジションがSBやBBでない場合はコール

 

ポジションとスターティングハンドを意識しよう!

いかがでしたでしょうか?

ポーカーでは自分のポジションによって勝機が大きく変わります。そのため、自分のポジションが有利なのか不利なのかをしっかり理解したうえで、戦略を練る必要があるのです。

次回からは【ポーカー論】と題し確率や思考についてお話していきたいと思います!

 

●筆者プロフィール

名前:
関根大樹(セキネタイジュ)

生年月日:
1989/06/18

出身:
神奈川県

経歴:
平成27年 日本カジノスクール 国際プロカジノディーラー学科 全課程修了
平成27年~28年 カジノヴィーナス
平成29年~30年 カナダ Edgewater Casino(Parq Casino)
平成30年~現在   カジノヴィーナス

趣味・特技:
マインドゲームであるポーカーを趣味としてプレイしています。日本にいる時は休みの日にアミューズメントカジノへ足を運び遊んでいます。海外のカジノにも遊びに行きカジノディーラーの動きを観察し勉強したり、カジノの雰囲気を楽しむのが好きです。

JCS Hold’emhttps://www.casinocafe.jp/jcsh/