バリ島の伝統的な音楽「ガムラン」とお土産「ガムランボール」を紹介

2018/11/21

美しいサンゴ礁と神秘的な民族舞踊で観光客を魅了しているバリ島。独特の民族舞踊のバックで演奏されているのが、「ガムラン」と呼ばれる音楽です。

この記事ではバリ島の「ガムラン」とバリ土産の定番になっている「ガムランボール」について紹介していきます。バリ島の伝統をぜひこの機会に知っておきましょう。

ガムランってそもそもどんなもの?

ガムラン
ガムラン(gamelan)は、インドネシアの民族楽器の総称です。ガムランの語源になっている「ガムル(gamel)」は「手で打つ」の意味で、青銅製の銅鑼(ドラ)や鉄琴型の打楽器が多くなっています。

ガムランの起源は明確ではありませんが、紀元前から東南アジア一帯では青銅器文化が発展していたので、その文化を継承したと考えられています。

ガムラン音楽は、宗教音楽の性格が強い「バリ様式」、宮廷音楽の「中部ジャワ様式」、民衆音楽の「西部ジャワ(スンダ)様式」の3つに分かれます。

これは、同じインドネシアでも、ジャワ島はイスラム教でバリ島はヒンドゥであることも大きな原因です。元来、インドネシアはヒンドゥ文化が基盤でしたが、イスラム化したジャワ島では、音楽と宗教の結びつきが弱くなったと考えられます。

関連記事
ハラールってどんな意味があるの?ハラールを理解して食事を楽しもう

バリ島のガムラン

ガムラン
バリ島のヒンドゥ教は、古くから伝わる地元の精霊信仰とインドから伝わったヒンドゥ教が合体したもので、宗教儀式は音楽や舞踊、演劇が一体化しています。

それが、バリ島が、「神々と伝統の島」とも呼ばれる所以です。

ガムラン音楽は、打楽器の集合体なので、弦楽器のようなチューニングはできません。音は「パンデ」と呼ばれる楽器鍛冶がつくる時点で決まってしまいます。パンデは、先祖代々受け継がれている竹の音叉(おんさ)に基づいて調律しています。

バリ島のガムラン音楽は、村にある「パンジャール」という組織が管理し、「クス・コング」と呼ばれる音楽愛好者たちのグループで演奏されています。村にいるパンデがつくった楽器で、村のグループが演奏するので、村ごとに微妙に音の違いがでてきます。

このように村にあるガムラン音楽は、寺院の祭礼や行政の行事、結婚式などの冠婚葬祭には欠かせないものとなっています。

観光業としてのガムラン

古くから農業が盛んな地域であるバリ島は、今や世界的に人気のリゾート地になっています。島の収入も観光業によるものが大半を占めています。

それまで、村の行事で演奏していたガムランも、観光の目玉となっている舞踊の伴奏として寺院やレストラン、劇場などで鑑賞できます。

バリの舞踊には女性ダンサーによる「レゴン・ダンス」や大勢の男性が合唱しながら踊る「ケッチャク・ダンス」、獅子舞のような「バロン・ダンス」があります。

その中でもっとも有名なのが、ラッサム王の物語をベースにした「レゴン・ラッサム」です。女性3人によるきらびやかな踊りとガムランの神秘的な音楽で人々を魅了しています。

また、バリの中でも人気の観光地となっているのが「ウブド王宮」の前庭では毎晩舞踊が上演され、ガムランの演奏が楽しめます。ウブド地区は、バリの中でも「芸術の村」と呼ばれ、村のあちこちで舞踊やガムランを練習する姿が見られます。

関連記事
美しいビーチと歴史を感じられるリゾート「バリ島」で癒しのバカンス
定番から穴場まで!海外のおすすめリゾート7選

観光客に人気のガムランボール

ガムラン
バリ島のお土産として人気になっているのが、「ガムランボール」です。澄んだ音色がする鈴のようなもので、握りこぶし大のものから小さなアクセサリーぐらいのものまであります。

中に入った鉄球がぶつかることで独特の「シャリーン」という音色を発します。

「ガムラン」という名前がつくと、伝統音楽のガムランで使われている楽器と思われがちですが、実はガムランボールはガムランとは一切関係ありません。

ガムランボールは、ヨーロッパの僧が使っていた瞑想道具をドイツの銀細工職人が復刻したものがルーツです。これが、1970年代のアメリカで自由を求めた「ヒッピー」と呼ばれる若者たちの人気となり、「ドリームボール」と名付けらました。

たまたま、バリを訪れたヒッピーがバリの銀細工職人にドリームボールの製作を依頼したのが、ガムランボールの原点と言われています。

当初は、お土産でなく海外のバイヤーから依頼されていましたが、ウブドのあるショップが注目して、地元の音楽の名前をつけて「ガムランボール」として販売しました。

これが、バリ雑貨ブームとともにバリ島土産として普及したのです。

関連記事
ドイツ東部きっての観光地 ドレスデンで歴史を感じる旅行をしよう!
ドイツ第3の都市「ミュンヘン」で歴史とビールも楽しめる旅をしよう

ガムランボールの種類

ガムランボールの丸い形状は月を模していると言われています。デザインでは星や花、海など自然のモチーフが使われ、独特な音色とともに神秘的な雰囲気を醸し出します。

ガムランボールは、握りこぶし大のものもありますが、アクセサリーとして人気なのが「ジャワンタイプ」と「バスケットタイプ」の2つです。ここからはガムランボールの種類について紹介していきます。

ジャワンタイプ

ジャワンタイプは、外側の球体に細かな銀が装飾され、中には真鍮(しんちゅう)のボールが入っています。

シルバーのアクセサリーとして人気で、携帯のストラップやキーホルダーなどとしても使われています。

バスケットタイプ

バスケットタイプは、銀のバスケットの中に真鍮のボールが入っているタイプです。中のボールは取り外しができるので、バスケットタイプのさまざまなデザインのものが楽しめます。

バスケットの先にストーンを埋め込んだものや凝った装飾のバスケットなどいろいろなタイプがあります。

ガムランボール選びのポイント

ガムラン
バリ島ではさまざまなショップでガムランボールが売られています。

その種類も豊富ですから、後で後悔しないためにもガムランボール選びのポイントは知っておきましょう。

ポイント1:澄んだ音色はするか?

ガムランボールの大きな魅力は、その独特の音色です。実際に振ってみて「カラコロ」と一般的な鈴みたいな音がするものはNGです。

「シャラーン」と澄んだ音がするものを選びましょう。手のひらの上で転がして確認するのがコツです。

ポイント2:装飾はしっかりしているか?

ガムランボールは、銀の相場によって装飾部分に違いが出てくることがあります。

装飾部分の厚みが薄かったり、取り付け部分が甘かったりしているものは、たとえ安くても壊れやすい危険性があるので、装飾の細部は入念にチェックしましょう。

ポイント3:「シルバー925」か?

銀は非常に柔らかいので装飾品などに使われるシルバーは、純度が92.5%で「シルバー925」と呼ばれています。残りの7.5%は銅などの金属を混ぜて強度をあげているのです。

「銀100%」などとセールストークしているショップは、この基本すら知らない怪しい店だと思った方が良いでしょう。

バリ島でガムランを楽しもう!

ガムラン
美しい神秘的な島は、誰もが一度は訪れたい場所です。ガムランのような伝統音楽と魅惑的な舞踊を見れば、疲れた心もきっと癒されるでしょう。

さあ、あなたもバリ島への旅に出てみませんか?