ミケランジェロの代表作品 ダビデ像をイタリアで実際に見てみよう!

ミケランジェロの代表作品 ダビデ像をイタリアで実際に見てみよう!

2018/11/14

ダビデ像はミケランジェロの代表的な作品で、彫刻といえばダビデ像を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、イタリア・フィレンツェにあるダビデ像について紹介していきます。

また、ミケランジェロの他の作品についても合わせて見ていきましょう。歴史ある芸術をイタリア旅行の際はぜひ味わってみてください。

ダビデ像があるフィレンツェってどんな場所?

ダビデ像
フィレンツェはイタリアトスカーナ州の州都で、15世紀のルネサンス期の中心地「フィレンツェ歴史地区」として世界遺産になっています。美しい街並みから花の都ともいわれていますよ。

ドゥオモや教会など歴史的な建造物が街中に存在し、ルネサンス期を代表する作家の有名な絵画や彫刻が収蔵されている美術館など見所がたくさんあります。

日本からの直行便はなく、ヨーロッパ主要都市からの乗継になります。イタリア国内を列車で移動する場合は北のミラノやヴェネチア、南のローマからどちらも約1時間半ほどです。

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ダビデ像ってなに?


ダビデ像は、ミケランジェロが26歳の時に依頼を受け作成を開始し、1504年に公開されました。素材は大理石で身長は4m以上、台座と合わせると5mを超える巨大な彫刻です。

当初は別の芸術家が制作するために巨大な大理石を取り寄せて運搬しましたが、あまりにも扱いにくく途中で断念。その後、もう一人の芸術家が彫刻を試みましたが、やはり断念。そのまま放置されていました。

そこで若手だったミケランジェロに依頼があり、使いかけの大理石から見事にダビデ像を完成させました。ダビデが巨人ゴリアテとの戦いで巨石を投げつけようと肩にのせているという勇敢な姿を表現しています。

当初はヴェッキオ宮殿前に展示されていましたが、屋外ということもあり市民の暴動で左腕が砕けてしまい、後にかけらを保管していたジョルジョ・ヴァザーリらによって修復されたという過去があります。

19世紀後半になり、現在のアカデミア美術館へ移されることになります。ダビデ像が一番美しく見える広さや明かりなどを考慮した、専用のスペースが設けられました。手前にはミケランジェロの未完成作品が飾られています。

アカデミア美術館ではダビデ像を360度どの角度からも眺めることができます。美しいフォルムと肉体美は彫刻とは思えないほど細かく、手の血管が浮き出た様子など細部まで表現されており芸術史に残る名作といわれています。

アカデミア美術館は入場料が16.5ユーロで月曜日は休館です。ダビデ像などを見るためにたくさんの観光客が訪れますので事前にチケットの購入予約をすることをおすすめします。

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ダビデ像のレプリカがあるって本当?

フィレンツェのミケランジェロ広場には銅製のレプリカがあります。以前、この像はエルサレムに寄贈されることになったのですが、全裸の像は卑猥だという宗派から反対され、現在もこの場所に展示されています。

アカデミア美術館に移されるまで展示されていたヴェッキオ宮殿の前にも現在はレプリカが設置されています。イタリア以外にもレプリカは世界中に数多く存在しています。

ロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館やアメリカのフィラデルフィア美術館、長野県にある美ヶ原高原美術館など、またインドのプネー大学当局のビル内やオーストラリアのショッピングモールの飾りなどまで、様々なレプリカがあります。

ダビデ像は誰がモデル?

ダビデ像にはモデルが存在し、古代イスラエルの王となっています。旧約聖書によるとイスラエル王国の二代目の統治者です。

古代イスラエルの時代、羊飼いの青年だったダビデはゴテリアという巨人と戦うことになり、投石器などを使い、見事勝利に導いたのがダビデだという伝説があります。

ダビデは英雄の象徴として用いられ、ダビデ像以外にも他の芸術家がダビデを題材にした絵画などが多数存在します。

ミケランジェロの他の作品

レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロと並んでルネサンスの三大巨匠のひとりであるミケランジェロは、彫刻家としてはもちろん、画家、建築家としても一流でした。

ここからは、ミケランジェロのダビデ像以外の有名作品を紹介していきます。

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大聖堂に飾られているピエタ像

ヴァチカン市国サン・ピエトロ大聖堂にあるピエタ像は、十字架からおろされたキリストを聖母マリアが抱きかかえている様子が表現された彫刻です。

ミケランジェロはピエタ像を他にも3体制作しており、完成したのはこのサン・ピエトロ大聖堂のピエタ像のみです。また、ミケランジェロのサインが刻まれている唯一の作品となっています。

このピエタ像によって弱冠23歳で芸術家としての地位を確立させました。

ピエタとは「慈悲」という意味の言葉でまさにその名の通り、聖母マリアの悲しみと愛おしさが表現された素晴らしい作品です。過去に2度ほどテロで破損しており、現在は防弾ガラスで覆われています。

また、この大聖堂のクーポラはミケランジェロの設計で、建築家としても有能であったことがわかります。

4年をかけて作られたシスティーナ礼拝堂天井画

ヴァチカン宮殿内の礼拝堂天井に描かれたフレスコ画で4年の歳月をかけて完成されました。

13m×36mの天井一面に旧約聖書の「創世記」が描かれています。天地創造やアダム創造、エヴァの創造、ノアの燔祭、大洪水など9場面から成り立っています。

彫刻家であるミケランジェロ独特の力強く躍動感あふれる人物描写は、すべてが意味を持ったポーズだと言われていますよ。

現在はヴァチカン美術館の一部として公開されていますので、見学には美術館の入場料が必要です。世界中の観光客が訪れ、いつも行列ができているため、チケット予約やツアーなどを利用する方が無難です。

また、内部はとても広く、すべてを見るのには1週間かかるといわれています。代表的な作品を見るだけでも2~3時間は必要です。

晩年に完成された最後の審判


システィーナ礼拝堂の壁面に描かれたフレスコ画で、天井画が完成した25年以上のち、60歳の時に制作が始まり約6年の歳月を経て完成されました。

中央に描かれているイエスキリストが裁き、壁画の左側は天国へ昇っていく人々、右側は地獄へ堕ちる人々が表現されています。壁画全体で400人以上の人物が描かれており、キリストの右下、人体の皮をもった人はミケランジェロの自画像であるといわれています。

晩年に描かれた最後の審判は天井画の時よりも淡彩画になっており、13m×14.5mの大きな壁面に描かれた人々は表情までが繊細で力強い裸体と、空の青がとても印象的です。

システィーナ礼拝堂の見学にはヴァチカン美術館の入場料が必要です。

イタリア旅行の際にはぜひダビデ像を見てみよう!


ルネサンス期の偉大な芸術家であるミケランジェロによって製作された「ダビデ像」。細部にわたる繊細さや力強い裸体は圧巻です。

ミケランジェロの作品や他の有名な芸術家の作品も多数ある芸術の街、イタリア・フィレンツェへぜひ足を運んでみてください。