丁半ってなに!?日本古来の賭け事「丁半」の遊び方とルールを紹介

2018/11/30

時代劇によく登場するシーンに、賭場があります。

そこで行われているのは、丁半という賭け事です。壺にサイコロを入れて振り、そのまま振り下ろして周りの客が賭けるという場面は多くの人の記憶にあるのではないでしょうか。

この記事では、丁半について紹介していきます。

丁半(チョウハン)ってそもそも何?

丁半
丁半は戦国時代から広まったといわれる賭け事です。古くは平安時代の今昔物語にも丁半賭博のような描写があるようですが、手軽に楽しめることが戦国時代という戦乱の世の中でも楽しめる娯楽となったようです。

もちろん戦国時代から江戸時代に移っても、丁半は変わらない人気を持つ賭け事として親しまれていました。

古来日本では双六(すごろく)が流行り、これは江戸時代に入ってからも人気のゲームでした。ただし、今の双六とは異なり、白と黒の石をサイコロの目だけ動かして相手の陣地に全部の石を入れた方が勝ちとなるものです。

しかし、戦国時代に入り、このような優雅な双六を楽しんでいる余裕はなくなっていきました。そこでわずかな道具だけで手軽に楽しめる丁半が人気となったのです。

丁半とは偶数を丁(ちょう)、奇数を半(はん)と呼び2つのサイコロの合計数が偶数か奇数かを当てることから、丁半という呼び名がつきました。

丁半のルール

丁半
丁半のルールはいたってシンプルなものとなります。

2つのサイコロと壺、そして木札さえあれば楽しめます。ゲームは賭場で行われ、壺を振る壺振り(いわゆるディーラーのこと)とプレイヤーとなる客が集まり、その周りには胴元側(賭博イベントの主催者)の人間が取り囲む形となっています。

まず、壺振りが壺の中に2つのサイコロを入れて何度か振り、そのまま盆布と呼ばれるものの上に伏せて壺を置きます。中のサイコロの様子は、周囲から見ることはできません。

客はその壺の中のサイコロの合計数が偶数(丁)であるか奇数(半)であるかを予想して賭けます。丁か半かどちらであるかを意思表示するために、客は木札を壺に対して横向きか縦向きどちらかにして置きます。

ここで、丁に賭ける客と半に賭ける客が同じくらいの人数となるように、周りの胴元が客をけしかけます。

よく時代劇でこの丁半の様子が出るシーンで、胴元が“丁方はないか”“半方はないか”と声を出していますが、これは丁半のバランスが同じになることで胴元が一方的に損をしないようにするためです。

丁と半の数が同じくらいになれば壺を開いて、中のサイコロの目を確認します。サイコロの出目によって呼称がついていますが、例えば1と1の丁となった時は“ピンゾロの丁”と呼びます。

2つのサイコロの出目は36の組み合わせとなり、丁と半はそれぞれ18ずつあるので確率は半々となります。

勝負ごとに客は賭け金の5分(5%)のテラ銭(手数料のようなもの)を胴元に払い、当たれば賭け金が倍になって払い戻されます。外れるとそのまま賭け金は没収となります。ちなみにこの“テラ”は寺から取った言葉ですが、廃れた寺が賭場として使われたことが由来のようです。

丁半の違反行為

ゲームに関しては特に違反行為はありません。例えば、壺を開いたあとに木札の向きを変えるようなことをすれば、周りを囲んでいる胴元にすぐにばれてしまいます。

丁半は賭博行為なので、現代で実際にお金を賭けて行うと違法行為となります。サービス業として行うのはもちろんのこと、たとえ、少額でも仲間内で賭け事として行うと違法となりますので注意しましょう。

丁半それぞれが出る確率は半々

丁半
丁半の確率はきっちり2分の1です。ただし、簡単に考えると、2つのサイコロは次の組み合わせだけになるように思えます。

1-1 1-2 1-3 1-4 1-5 1-6
2-2 2-3 2-4 2-5 2-6
3-3 3-4 3-5 3-6
4-4 4-5 4-6
5-5 5-6
6-6

これだけを見ると、丁(偶数)は12通り、半(奇数)が9通りなので丁の方が出やすいように思えます。しかし実際には以下のように15通りの組み合わせが加わります。

2-1
3-1 3-2
4-1 4-2 4-3
5-1 5-2 5-3 5-4
6-1 6-2 6-3 6-4 6-5

そして丁は6通り、半が9通り増えるので、どちらも合計18通りとなるのです。

丁半の賭け方について

丁半の確率は2つの側面があります。

まず、丁が出た後、あるいは半が出た後に丁半が出る確率は、何度繰り返そうとも2分の1です。例えば、丁が10回連続で出たとしても、次の丁半の出る確率は変わらずに2分の1となります。

それでは、20回でも30回でも連続して丁あるいは半が出ることがあるのかというと、実際にはそのような事象はあまり起こりません。

これは、もうひとつの確率の側面、大数の法則が働くからです。

大数の法則とは、膨大な回数の施行を行うことで丁と半の出る回数は同じに近づいていくというものです。丁半のような賭け事においては、大数の法則を利用した賭け方をするのが一般的となります。

例えば、外れたら賭け金を倍にするマーチンゲール法がありますが、これは丁あるいは半が連続して出ればいずれもう片方が出る可能性が高まるという理論を基盤としています。

ただし、丁あるいは半が連続して何回出続けるかはわかりませんし、賭け金を倍にしていくと、その額は急速に増加していきます。10回も繰り返して負けると相当な額となるために、元手がなくなる可能性もあります。

丁半に似ているゲーム

丁半
現代のカジノでは丁半に似ているゲームもあります。

主にアジアのカジノで遊べるものですが、シックボーというものがサイコロを使ったゲームとなっています。

シックボーは3つのサイコロの出目を予想するというもので、1~10までが小、11~17が大となり、6が3つそろうとトリプルとなります。基本は大小を当てるものですが、出目の合計が偶数か奇数かを当てる賭け方もできます。

偶数か奇数かを当てるゲームとしては、ルーレットもあります。ルーレットの確率は“ほぼ”2分の1となりますが、シックボーは完全に2分の1の確率です。

実は丁半による賭け事はカジノ以外でも意外なところで行われています。

“賭け事”というと語弊があるかもしれませんが、例えばFXのバイナリーオプションはまさに丁半を当てるゲームといってもよいでしょう。もちろん実際にお金を賭けることができますし、丁半は実は現代でも脈々と受け継がれていることがわかります。

丁半はシンプルなルールで簡単に遊べる!

丁半
丁半はシンプルなルールと完全な運によるゲームとなります。

戦略性は低いものですが、賭け方を工夫すれば勝率を高めることは可能です。もちろん仲間同士であっても、実際にお金を賭けて遊ぶのは違法なので注意しましょう。似たようなゲームはカジノで遊ぶことができます。