夏時間(サマータイム)の仕組みとメリット・デメリットを紹介!

2018/11/25

海外旅行の際に旅行者を悩ませるのが時差です。

飛行機に乗って海外に行くと、時差ボケで睡眠不足ということがよくあります。スマートフォンの時刻はGPSが機能している場合、自動的に現地の時間に合わせてくれますが、腕時計など自分で時間を調整しなくてはならないものもあります。

また、時差だけならともかく、夏時間(サマータイム)を導入している国もあります。サマータイムは日本人に馴染みがなく、海外旅行中にサマータイム切り替えがあると、混乱を引き起こしやすいです。

この記事では夏時間(サマータイム)について紹介していきます。

夏時間ってどんなもの?

夏時間(サマータイム)
夏時間(サマータイム)は太陽が出ている時間帯を有効的に利用するために時間を進める制度です。

高緯度の地域において、夏場は日が昇り明るくなる時間が早くなります。夏時間(サマータイム)は、それを利用して、電気を節約しようというアイデアです。

サマータイムは別名、デイライト・セービング・タイムとも呼ばれています。

基本的には時間を30分~1時間早めることが多いです。

電気の節約による地球温暖化への対策はもちろん、仕事が終わる時間が早くなることで、余暇の時間が増えるため、経済効果があると期待されています。現在、多くの国で導入されています。

夏時間(サマータイム)はイギリスの建築家であるウィリアム・ウィレットが提唱したとされ、第一次世界大戦中のドイツで初めて実施されました。

日本では、戦後に占領軍の施政下にあった時に実施されていたことがあります。近年では、東京オリンピックに合わせ導入するという議論もありました。

夏時間(サマータイム)の仕組み

1時間早く出社して電車の混雑を避ける早起きキャンペーンなどとは異なり、夏時間(サマータイム)では実際に時計の針を進めます。

多くの場合は、午前2時ごろに時間の切り替えが行われ、通常時間から夏時間(サマータイム)に切り替わる際は、午前2時になるところが午前3時になり、午前2時台はサマータイムに限って抜け落ちることとなります。

夏時間(サマータイム)から通常時間に戻る際は午前2時台が2回繰り返されることになります。

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夏時間(サマータイム)を導入している国

夏時間(サマータイム)
夏時間(サマータイム)は主に欧米諸国で導入されており、現在ではおよそ60か国が導入しています。過去にはさらに多くの国で実施されましたが、ロシアや中国、インド、アメリアやオーストラリアの一部州ではすでに廃止されています。

基本的に夏と冬の日照時間に差がある高緯度地域で実施されるので、赤道付近の国では実施したことすらないという国が多いです。

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アメリカの夏時間(サマータイム)

アメリカでは一部州を除いて夏時間(サマータイム)が実施されています。

毎年3月の第2日曜日から11月の第1日曜日まで時間が1時間進みます。

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カナダの夏時間(サマータイム)

カナダでもアメリカと同じで、一部州を除き、毎年3月の第2日曜日から11月の第1日曜日まで夏時間(サマータイム)が実施されています。

ヨーロッパの夏時間(サマータイム)

ヨーロッパではEU加盟国、非加盟国問わず、多くの国で夏時間(サマータイム)が実施されています。

期間は3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までです。

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オセアニアの夏時間(サマータイム)

オセアニアでは、オーストラリア(一部州の除く)やニュージーランドなどで夏時間(サマータイム)が導入されています。

南半球では日本と季節が逆になり、オーストラリアでは10月の第1日曜日から4月の第1日曜日まで、ニュージーランドでは9月の最終日曜日から4月の第1日曜日まで実施されます。

夏時間(サマータイム)のメリット

欧米諸国で実施される夏時間(サマータイム)には、メリットが多くありますよ。

ここからは、夏時間(サマータイム)のメリットを紹介していきます。

明るい時間に活動することで電気の節約ができる

夏時間(サマータイム)
明るい時間に活動することで、日中に使う電気(主にライト)の量が少なくなるため、その分、電気が節約されます。

単純に時間を1時間進めれば1時間分の消費電力を節約することになりますよ。地球温暖化対策としても注目されています。

経済効果が期待できる

夏時間(サマータイム)
時間を1時間進めるとその分いつもより早く仕事を終わらせることができます。

仕事が早く終わってもまだ外は明るいため、人々の経済活動が活発になることが期待できるでしょう。

余暇が充実する

夏時間(サマータイム)
仕事が早く終わり、外がまだ明るければ、スポーツをするなど余暇が充実するのではと考えられています。

明るければ人々のやる気も活発になると考えられ、サマータイムが実施されています。

夏時間(サマータイム)のデメリット

夏時間(サマータイム)には、メリットがある反面、デメリットも抱えています。

ここからは、夏時間(サマータイム)のデメリットについて紹介していきますよ。

コンピューターシステムへの影響

夏時間(サマータイム)
夏時間(サマータイム)では、気持ち的に1時間進めるわけではなく、コンピューターシステムなどデジタルな世界でも実際に時計の針を進めているため、ソフトウェアでシステムトラブルが起こる原因となります。

また、トラブルに対応するシステムエンジニアの過労も心配されます。

健康被害への悪影響が危惧されている

夏時間(サマータイム)
元々は、早寝早起きで健康にも良いのではないかと期待された夏時間(サマータイム)ですが、最近では健康への悪影響も報告されています。

例えば、睡眠時間が少なくなったり、心臓発作のリスクが高まる恐れなどがあります。

残業が増える

夏時間(サマータイム)で残業が増えるという問題は特に日本で心配されています。

1時間早く始業した分より多く働けることになり、結局残業が増えるのではとの懸念も多いです。

夏時間(サマータイム)を知っておくと便利!

夏時間(サマータイム)
夏時間(サマータイム)は、今のところ欧米諸国を中心に約60ヶ国で導入されていますが、コンピューターシステムや健康への悪影響を理由に多くの導入国で廃止の動きが強まっています。

海外旅行に行く時に夏時間(サマータイム)と聞くと、馴染みのない日本人にとってはややこしく聞こえますが、スマートフォンなどのデジタル機器は自動的に時間を切り替えてくれるのでそこまで問題はありません。

実際、夏時間(サマータイム)が導入されている国では通常時間より夏時間(サマータイム)方が長くなっており、単に時差と考えるのが良いでしょう。