燃油サーチャージ

海外旅行の際にかかる費用の燃油サーチャージってなに?仕組みを紹介

2018/12/05

海外旅行の際に気にすることと言えば、滞在先のホテルや料理、交通はもちろん、旅行代金も気になるところです。LCCなどの就航により、海外旅行へは安く行くことができますが、それでもより安い旅行代金を追及する方も多いのではないでしょうか。

燃油サーチャージは旅行代金に影響を与えるものの一つで、賢く旅行のプランを立てれば、燃油サーチャージをより安く抑えることができます。

この記事では、航空代金とは別に徴収される燃油サーチャージについて紹介していきます。

燃油サーチャージってなに?

燃油サーチャージ
燃油サーチャージは、航空会社などが変動する燃料価格による運航への悪影響を避けるために航空運賃とは別に徴収される料金のことです。

正式には、燃油特別付加運賃と言い、航空会社が国土交通省に申請・認可されることで利用者から徴収をしています。英語では「fuel surcharge」と言います。元々は燃油価格の高騰をきっかけに、航空便では2000年代に導入されました。

国際線の航空券は約1年前から販売され、航空運賃は利用客数などをもとに決定されます。燃料価格の高騰などにより、チケット購入時の価格では運航時にかかる燃料代が賄えない可能性に対応するために導入されています。

航空運賃と燃油サーチャージは別

燃油サーチャージ
国際線航空券の運賃は、二国間の両政府が航空協定をもとに認可を得て決定されます。国際線の複雑なネットワークにおいて全体の整合性を保つために、IATA(国際航空運送協会)という機関が統一のルールを決めています。

燃油サーチャージは、変動する燃油価格に対応するために導入されているので、国土交通省に届け出を行い、認可を受ける必要があります。そのため、政府間で決められる航空運賃と航空会社がそれぞれ決める燃油サーチャージの料金に相関関係はありません。

しかし、航空会社や旅行会社から航空券を購入した場合、ほとんどの場合で燃油サーチャージは総額料金に含まれており、航空券購入と同時に支払うことになります。

航空券を購入した際の料金の内訳を確認してみると、航空運賃以外にも空港施設使用料や保険料、燃油サーチャージなど様々な項目があります。そのため、利用者にとって燃油サーチャージは、航空運賃に含まれているとも見えてしまいます。

ただし、燃油価格次第では同じ時期に旅行しても支払う金額が変わることもあります。

航空会社によって値段が違う

燃油サーチャージは航空会社によって値段が変わってきます。

日本航空や全日空などの日本の航空会社は、シンガポールケロシンの市場価格をもとに燃油サーチャージを決めています。

シンガポールケロシンとは、シンガポール市場で取引されるケロシンという石油燃料の価格のことを指します。この市場価格を日本の航空会社は燃油サーチャージの指標にしています。

一方、ヨーロッパを拠点とする航空会社はロッテルダムでの市場価格を、北米地域ではメキシコ湾岸地域との市場価格をもとに決定しているため、航空券の発券日が同じでも日本の航空会社の燃油サーチャージと違う金額の場合もあります。

また、日本航空、全日空ともに日本円建てで燃油価格を計算していますが、海外の航空会社では各国の通貨であったり、アメリカドル建てで計算していたりと航空会社によって違うため、為替も燃油サーチャージの金額に影響を与えます。

同じシンガポールケロシンの市場価格をもとに燃油サーチャージを決める他のアジア諸国を拠点とする航空会社でも、日本の航空会社と違う金額を徴収していることもあります。

燃油サーチャージの決め方

燃油サーチャージ
燃油サーチャージは2ヶ月毎、年6回改定されるのが一般的です。各航空会社は2ヶ月前に、新しい燃油サーチャージの届け出を国土交通省に行います。

一般的には、前の2ヶ月の市場価格の平均をもとに、次の2ヶ月の燃油サーチャージを決めます。例えば、10, 11月分の燃油サーチャージは、6, 7月の市場価格を参考に8月に国土交通省へ申請・認可を受けます。

現在では、日本の航空会社は日本円建てのシンガポールケロシンの価格をもとに燃油サーチャージを決定しており、シンガポールケロシン1バレルが6,000円を下回れば燃油サーチャージを徴収しないこととしています。

旅行会社の代金はサーチャージ込みの場合もある

燃油サーチャージは2ヶ月毎に改定されますが、適用される金額は航空券を発券した瞬間の燃油サーチャージです。航空券における発券とは航空券の購入を意味します。つまり、航空券を予約し支払いを済ませれば発券となります。

例えば、11月に出発予定の航空券を9月28日に予約した場合、9月28日に支払いを済ませれば8, 9月期の燃油サーチャージが適用され、10月に入ってから支払いをすると10, 11月期の燃油サーチャージが適用されます。

現在では、多くの旅行会社が燃油サーチャージ込のツアーを催行しています。燃油サーチャージ込のツアーは、旅行会社が燃油サーチャージの安い時を狙いすでに飛行機の座席を確保しているということを意味します。

逆に、燃油サーチャージが含まれていないツアー商品は、ツアーを申し込み、旅行代金を支払った段階での燃油サーチャージが適用されることになります。

国内線は燃油サーチャージはある?

燃油サーチャージ
日本国内においては、フジドリームエアラインズ 以外に燃油サーチャージを明示的に徴収している航空会社はありません。

ただし、これは燃油サーチャージが別途徴収されていないだけで、実際には航空運賃に反映されています。燃油価格が高くなると航空運賃も高くなるという仕組みです。

燃油サーチャージはあらかじめ確認しよう!

燃油サーチャージ
航空会社の燃油サーチャージの動向は、航空会社のホームページはもちろん、旅行系メディアなどからも知ることができます。燃油サーチャージの動向を確認して旅行のプランを立てると、旅行代金を抑えることができます。

燃油サーチャージは航空券が発券された時点での金額が適用されるため、予約のタイミングが重要となってきます。

例えば、11月出発の旅行で9月に予約・発券した場合は9月の燃油サーチャージが適用されますが、10月に燃油サーチャージが値上がりしたとしても、差額を払う必要はありません。

また、10月に値下がりしたとしても差額が返金されることはありません。旅行のプランを立てる際は、燃油サーチャージの動向を確認して上手にプランを立ててみてはいかがでしょうか。