フィレンツェ ルネサンス

花の都 フィレンツェに残るルネサンス文化と美術の数々を紹介!

2018/12/13

14世紀頃、イタリアフィレンツェに始まりヨーロッパ全体に広がった文化をルネサンスといいます。

当時はまだ、中世カトリック教会などにより「神」中心の時代でしたが、ギリシャ、ローマなどの古典古代文化時代の個人を尊重した「人間性」中心への復興を目指す動きが少しずつ見られました。それがルネサンスです。

ルネサンスは、ヨーロッパ文化の大きな転換期であったといえます。そんな、ルネサンスを代表する建築物や芸術作品は現在も数多く残されています。

この記事ではルネサンスと関係の深いフィレンツェを中心にルネサンスについて紹介をしていきます。ぜひ、ヨーロッパ旅行へ行く際にはルネサンスの歴史も感じてみてください。

フィレンツェはルネサンスの発祥地

フィレンツェ ルネサンス
14世紀、フィレンツェでルネサンスは発祥しました。また、15世紀にはルネサンスの全盛期を迎えます。現在、フィレンツェは街自体が世界遺産に登録されており、その街の美しさから「花の都」と呼ばれています。

サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)は現在もフィレンツェのシンボル的な建物になっています。他にも、パンテオンやヴェッキオ橋など街のいたるところに当時の建物が残されています。

また、ミケランジェロやレオナルドダヴィンチなどをはじめ、有名なルネサンス期の芸術家の作品が多数展示されている美術館などもあります。

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フィレンツェを代表する美術館 ウフィツィ美術館

 

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ウフィツィ美術館は、フィレンツェを訪れた際には必ず立ち寄っていただきたい美術館の一つです。

当時、フィレンツェの大富豪であったメディチ家によって集められた作品を展示しており、その数は約2,500点にのぼります。ルネサンス期の巨匠たちの名画がいくつも展示されている世界屈指の美術館です。

また、世界中から観光客が訪れるスポットなので大変混雑します。トップシーズンは2~3時間並ぶこともありますよ。そのため、予約を取るか優先入場のできるツアーに申し込むのがベストです。

アクセスはドゥオモから徒歩約8分となっています。

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ウフィツィ美術館に展示されている代表的な作品

ここからはウフィツィ美術館に展示されている代表的な作品の一部を紹介していきます。

春/プリマヴェーラ、ヴィーナスの誕生

「春/プリマヴェーラ、ヴィーナスの誕生」は、ルネサンス期を代表するサンドロ・ボッティチェッリの作品です。教科書などで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。どちらも代表作として残されています。

「春」はローマ神話の神とともに春の訪れを祝うという場面です。服を着たヴィーナスは「世俗のヴィーナス」といわれています。

後に制作された「ヴィーナスの誕生」は海から誕生したヴィーナスを祝福するという場面で、こちらは「天上のヴィーナス」を表しているといわれていますよ。

受胎告知

「受胎告知」は、レオナルドダヴィンチの最初の作品といわれており、師匠であるアンドレア・デル・ヴェロッキオとの共作ともいわれています。「モナリザ」や「最後の晩餐」などが有名ですが、絵画以外にも彫刻や建築、数学、天文学などにも優れていたそうです。

「受胎告知」は大天使から聖母マリアがキリストの子供を授かっていると告げられる場面で、ダヴィンチの繊細な技法が聖母マリアの表情までも窺える作品です。

ひわの聖母

「ひわの聖母」は、ラファエロ・サンティの作品です。ミケランジェロ、ダヴィンチと並ぶ三大巨匠といわれています。「聖母の画家」といわれるほど聖母マリアと幼少のイエスを多く描いたことで有名です。

「ひわの聖母」は聖母マリアと幼児のイエスとヨハネが描かれています。一見、温かみのある親子の絵なのですが、「ひわ」という鳥は、キリスト教において受難の象徴となっており、このあと起こる運命を物語っています。

その他のフィレンツェのルネサンス美術

フィレンツェ ルネサンス
ウフィツィ美術館に展示されているルネサンス期の作品以外にもフィレンツェには多くのルネサンス美術が残されています。

ここからは、フィレンツェに残されているルネサンス美術の一部を紹介していきます。

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サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂

 

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At one point, this architectural treasure was the largest church in the world. From Donatello’s, Pisano’s, and Michelangelo’s statues, to Verrocchio’s and Ghiberti’s master metalworking, and of course, Brunelleschi’s magnificent dome and Vasari’s frescos, these beautiful buildings are a one-of-a-kind trinity of artistic splendor. Even the infamous Leonardo Da Vinci had a part to play as an apprentice in Verrocchio’s workshop during the final completion of the bronze orb. 🖱 The taller, square structure is the campanile, aka Giotto’s Bell Tower, and at the very right of the picture is The Battistero San Giovanni or Saint John’s Baptistery, which is actually the oldest of the three. When you travel here, make sure to come with ample memory-card space, a bit of patience, and attentive eyes. Quiet curiosity is rewarded handsomely. #IlDuomo #Renaissanceart #FlorenceItaly

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サンタ マリア デル フィオーレ大聖堂は、ルネサンスを代表する建築物でドゥオモ(大聖堂)、サンジョヴァンニ洗礼堂 、ジョットの鐘楼の三つの建築物で成り立っています。現在もフィレンツェのシンボルとして大切にされています。

ドゥオモ(大聖堂)のクーポラというドーム部分は、石積みの建築物としては世界最大!約150年の歳月をかけ1436年に完成しました。

大聖堂のファザード(正面)は見事な彫刻やモザイクなどで装飾されており、赤白緑の大理石が印象的です。外壁は修復や改良が続けられ現在の形になったのは1800年後半といわれています。

内部はイタリアのゴシック様式で、ステンドグラスや天井は鮮やかな色調で彩られており壁面には荘厳なフレスコ画が描かれています。

サンジョヴァンニ洗礼堂の前身は西暦4~500年頃にはすでにあったとされており、現在の8角形の礼拝堂は11世紀に建てられました。中世、多くの人々がここで洗礼を受けたとされています。

見どころの一つとしては、ミケランジェロも称賛したという美しい彫刻の「天国の門」。洗礼堂に現在あるのはレプリカでオリジナルはドゥオモ付属博物館に展示されています。

ジョットの鐘楼は、ドゥオモの隣にある高さ約85mのゴシック様式の鐘楼です。ジョットの設計で建設が始まり1359年に完成しました。この鐘楼のデザインはその後の大聖堂のファザードの修復や改良に影響したといわれています。

鐘楼内部は414段の階段で上まで登ることができます。もちろん、エレベーターなどはないので、体力に自信のあるかたはぜひ挑戦してみて下さい。頂上からはクーポラが間近に見え、フィレンツェの街を一望できます。

サン・マルコ国立美術館


サン・マルコ国立美術館は、修道院だった建物の一部が美術館として公開されています。1階は美しい回廊があり、2階はかつての僧房がそのまま残されています。

サン・マルコ国立美術館には、修道院で画僧として絵を描いていたフラアンジェリコの作品が多数展示されています。他にも、ギルランダイオ作「最後の晩餐」もあり、いたるところに美しいフレスコ画が描かれていますよ。

美しい回廊を見学し2階への階段を上がりきると静かに目の前にあらわれる「受胎告知」。アンジェリコの優しい色使いと筆使いが見事に表れた作品で、聖母マリアの優しい表情が印象的です。

パラティーナ美術館

 

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パラティーナ美術館は、かつて王宮として使用されてきた宮殿を利用した美術館で、約800点が展示されています。ラファエロの作品が多く、他にもティツィアーノ、ルーベンスといった著名画家らの傑作も鑑賞することができます。

代表的な作品として、ラファエロ作「小椅子の聖母」は聖母の優しい表情と幼いころのキリストの愛らしい表情が描かれた世界的にも有名な作品です。

他にもティツィアーノ作「悔悛するマグダラのマリア」、ルーベンス作「戦争の惨禍」、フィリッポ・リッピ作「聖母子と聖アンナの生涯」などはぜひ押さえておきたい作品です。

また、パラティーナ美術館はメディチ家が暮らした宮殿の面影もそのまま残されており、壁や天井のフレスコ画、豪華なシャンデリア、モザイクなどが施された大理石の棚など絵画以外にも見所がある美術館です。

ルネサンス期の中心地だった花の都フィレンツェ!

フィレンツェ ルネサンス
ルネサンス期の中心地であるフィレンツェは、街全体が世界遺産になっており、美しい街並みから花の都ともいわれています

中世の雰囲気を残した美しい街並みと、誰もが一度は目にしたことのある有名な建築物や芸術作品で溢れる、みどころたっぷりの街。そんなフィレンツェをぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。