ウェールズ城

イギリス・ウェールズ王国の歴史を象徴する美しいお城の数々の魅力に迫る!

2019/02/13

イギリスは、「イングランド」「ウェールズ」「スコットランド」「北アイルランド」の4つの王国が連合した国です。現在もスポーツなどでは、それぞれの王国の名前で参加しています。

その中のウェールズには世界遺産に登録されているお城があることを知っていますか?

この記事では、ウェールズについての情報と世界遺産に登録されているお城の紹介をいたします。

ウェールズの歴史

ウェールズ城
紀元前5世紀頃に鉄器文化を持ったケルト人がブリテン島に大陸から渡ってきました。このケルト人がウェールズ人の先祖になります。

西暦43年にはローマ帝国、5世紀頃からアングロサクソン人がブリテン島に侵攻し、ブリテン島の先住民は、7世紀までには全てウェールズに追いやられ、ウェールズで独自の文化を築き上げました。

11世紀に入るとノルマン人のウェールズ侵攻が始まり、1282年、イングランド王エドワード1世により併合されました。

1485年に、ウェールズ出身のヘンリー・チューダー伯爵がイングランドの王になると、イングランドの影響がより強くなり、1536年には完全にイングランドの一部として統合されます。

イングランドに統合された後もウェールズでは独自の文化が育まれて、現在でも住民の5分の1は「ウェールズ語」を話すと言われていますよ。

また、ウェールズは日本の四国ぐらいの広さですが、この中に数百以上のお城が存在しています。その多くのお城は、戦闘のための要塞の役割を果たしていたもので、長い間侵略され続けてきたウェールズの歴史を象徴しています。

世界遺産に登録されている4つの城

1986年にウェールズにある「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」が世界遺産に登録されました。

グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁は、エドワード1世がウェールズのグウィネズ地方に築いた4つのお城で構成されています。ここからは世界遺産を構成している「コンウィ城」「カーナーヴォン城」「ハーレフ城」「ビューマリス城」の4つの城について紹介をいたします。

軍事拠点として築かれたコンウィ城

ウェールズ城
1983年にウェールズの反乱を抑えるためウェールズの軍事拠点としてエドワード1世が築いたのが、コンウィ城です。

3kmに及ぶ高さ8mの城壁に囲まれたお城は難攻不落で、イングランドから商人や職人を呼び寄せて新しい町を作り上げました。城内の内側には、エドワード1世と王妃の住まいや謁見の間などがあり、外側には馬屋や牢獄、台所や大広間などがありました。

現在でもそれらの跡が残っており、当時の様子を想像できます。

お城の見学は、季節などによって9時30分から18時の間で時間が変わるので注意しましょう。入場料は、大人は9.5ポンド(約1350円※2019年1月)です。子供や学生の割引もありますよ。

48年の歳月をかけて築かれたカーナーヴォン城


48年の歳月と多額のお金をかけて築かれたのが、カーナーヴォン城です。

かつて、この地には古代ローマ人の砦があり、戦略上の重要な地点になっていました。エドワード1世は、カーナーヴォンをウェールズ支配の中心地とし、要塞が641個もある大規模なお城を造りました。

お城は8つの塔に囲まれ、南側のシャンベレーン・タワーからクィーンズ・タワーは博物館になっていて、エドワード1世の資料などが展示されています。ビザンチン建築の影響を受けたお城は、ジブリ作品の天空の城ラピュタのモデルになったともいわれていますよ。

営業時間は季節によって変わります。入場料は、大人が9.5ポンド(約1350円※2019年1月)、6歳から16歳の子供が5.7ポンド(約810円※2019年1月)となっており、見学には2時間ぐらいかかります。

絶景を眺めることができるハーレフ城

カーナーヴォン城よりも先行して築かれたのが、ハーレフ城で、ハーレックス城とも呼ばれています。

4つの塔と外壁で四角形になっている形状が特徴的で、岩山の上に立てられたお城からは、美しい田園風景や海が展望できます。特に、夕方にお城から眺められる海の景色はロマンティックで、訪れる人々の心を奪っていますよ。

入場料は、大人が6.9ポンド(約980円※2019年1月)、6歳から16歳の子供が4.1ポンド(約600円※2019年1月)となっており、営業時間は季節などによって9時30分から18時の間で変わります。

ビューマリス城

ウェールズ北西部アングルシー島の港町ビューマリスに築かれたのが、ビューマリス城です。

外側が六角形、内側が正方形の城壁に囲まれたシンメトリーの美しいお城として知られています。四隅には美しく組まれた石の塔、東の塔には礼拝堂があり、お城は丸みをおびた雰囲気となっています。

また、ビューマリス城は、未完のお城です。建設が始まった翌年にスコットランドで反乱がおき、制圧の為に資金が必要となったため、お城の建設が中止になりました。

入場料は、大人が6.9ポンド(約980円※2019年1月)、6歳から16歳の子供が4.1ポンド(約600円※2019年1月)です。

ウェールズで最も美しいお城 カステル・コッホ

世界遺産に登録されていなくても、ウェールズには多くの魅力的なお城があります。

その中で、ウェールズで最も美しいお城と言われているのが、カステル・コッホです。「コッホ」はウェールズ語で「赤」の意味で、赤い砂岩でできていたことから「赤い城」と名付けられました。

19世紀後半、当時世界一の富豪と言われていたカーディフ第3代城主ビュート侯爵によって廃墟となっていたお城が再建されました。

お城へ向かう道沿いには赤いポストがあり、お城の入り口にも赤い看板が掲げられ、まるで美術館のような雰囲気です。ウェールズの山を背景に佇む姿は、まるで童話の中のお城のようです。

ウェールズで威圧感のあるお城とは

ウェールズには様々なお城があります。

ここからは、その中でも威圧感のあるお城「ケルフィリー城」「チェプストウ」の2つを紹介いたします。

ウェールズ最大の城塞と呼ばれていたケルフィリー城

ウェールズ最大の城塞と呼ばれていたのが、ケルフィリー城です。

13世紀に築かれたケルフィリー城は、何度も戦争に耐えてきましたが、17世紀の清教徒革命の際に爆破され廃墟になりました。この廃墟を初代ビュート侯爵が購入し、廃墟としても美しく見えるように再建されました。

城内には特別な展示などはありませんが、堅牢な石造りの橋や長く続く城壁には強靭な城塞の名残を感じられます。

断崖絶壁に佇むチェプストウ

イングランドとウェールズの国境の川の断崖絶壁に佇んでいるお城が、チェプストウです。

チェプストウ城を建てたのはフランスからやってきたノルマン人の貴族でした。1066年にイングランドを征服したノルマン人の王の力をウェールズ人の王に見せつけるために、1067年から建て始めました。

どっしりとしており風格のあるお城の姿は、まさに重厚な威圧感が感じられます。

ウェールズ旅行の際にはお城巡りをしてみよう!

ウェールズ城
西洋のお城には、日本のお城にはない美しさや重厚な雰囲気があります。長い歴史の中で今もその姿を残しているウェールズのお城。

ウェールズに旅行に訪れた際には、ぜひその魅力を実際に感じてみてください!