インドの墓廟 タージ・マハルの風景

全世界に約16億人「ムスリム」の基本情報とムスリム特有のマナーなどを紹介!

2019/03/15

ムスリムと聞いて、イスラム教を思い浮かべる人はたくさんいるでしょう。しかし、イスラム教は何をしているのか、何をしてはいけないのかなどを知らない方も少なくありません。

この記事では、そんなムスリム(イスラム教徒)について解説をいたします。

ムスリムってどんなもの?

経典を読む ヒジャブを被った女性
ムスリムは、アラビア語で「神に帰依する者」という意味があり、イスラム教徒を意味している言葉です。また、ムスリムは、この世に唯一の神「アッラー」を信じ、コーランを経典としています。

イスラム教は1400年前にアラビア半島で始まったと言われ、信仰の告白(シャハーダ)、礼拝(サラート)、喜捨(ザカート)、断食(サウム)、聖地メッカへの巡礼(ハッジ)から成る5つは神からの教えとされ、守ることは義務とされています。しかし、強制的なものではなく、喜んで行われています。

また、イスラム教は、ハラール(許されるもの)と、ハラーム(禁じられているもの)の2つに分かれています。

ムスリムの多い国ってどこ?

全世界にムスリム(イスラム教徒)は、16億人以上いると言われています。中でもムスリムが1番多いと言われている国はインドネシアで、人口2億5千万人のうち9割がムスリムです。

また、世界のムスリムの半数以上はアジアに暮らしており、パキスタン、バングラディシュ、インド、ナイジェリア、エジプト、イラン、トルコ、サウジアラビアなどを中心に広がっています。

他にも、ヨーロッパに4千万人以上、中国に2千万人以上、日本にも10~20万人いると言われています。

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ムスリムの食事

テーブルに並ぶムスリム教のハラールフード

ムスリムではどんな食べ物も、イスラム教の戒律の中で安全に食べられる「ハラールフード」と、不浄だとされる「ハラームフード」に分けられていますよ。

ハラームフードの代表的なものとしては、豚肉とアルコールです。豚は不衛生な環境にいることから感染病が心配され、不浄な動物として食することを禁じられています。また、アルコールは、酔うと自制心を失い危険な行為などの恐れがあるため、禁じられていますよ。

ムスリムの食事には以下のような決まりがあります。

・魚や野菜、果物などは、天然のものであること
・お肉は、ハラールミート(ハラールの飼育で育てられた家畜を供養の儀式にのっといて屠殺処理したもの)であること
・見た目や感触が不快感を与えないもの

ここからは、より具体的に「ハラールフード」と「ハラームフード」の2つを紹介いたします。

ハラールフードはムスリムにとって安全な食品

ハラールフードは、安全、清潔、良質、高栄養の食品ということが言えます。

ムスリムは、鶏肉、牛肉、羊肉などのハラールミートや、卵や乳製品も食べられます。しかし、不浄なエサで飼育された鳥、牛、羊の肉や卵は食べることができません。

また、自然な状態で飼育された魚やエビなどは食べることができます。しかし、イカ、タコ、うなぎは不快感を与えてしまう恐れがあるためムスリムへの提供には注意が必要です。

野菜や果物は無農薬のもの、またキノコも人工栽培でなければ食べられます。飲み物に関しても、天然水や水道水、果汁100%のジュースなら飲めますよ。

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豚肉関連やアルコールはハラームフードになる

豚肉だけでなく、ハムやベーコンなどの加工品、ラード、豚のエキスが入ったスープやブイヨンは食べることができません。また、とんかつを揚げた油で作ったものも食べることができないため注意が必要です。

日本酒やワイン、ウイスキーなどのアルコールや、醤油、味噌、マヨネーズなど原料にアルコールが含まれているものは食べてはいけない決まりがあります。そのため、ラム酒を使ったお菓子なども禁止です。

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ムスリムの女性はヒジャブを被る習慣がある

ムスリムの女性は、顔と手以外を隠し、近親者以外には目立たないようにしなければならないという決まりがあります。基本的に肌の露出が禁止されているため、頭を覆う布「ヒジャブ」を被り露出を控えています。

ヒジャブは、黒くて無地のものが多かったのですが、最近のインドネシアでは、ヒジャブをオシャレに着こなす「ヒジャブ女子」が増えていますよ。柄や巻き方、サイズ、アクセサリーなども付けオシャレにし、それに合わせ、アイカラーやリップの色を変えたりするのが流行っています。

また、ヒジャブ以外にも様々な種類の布があります。近年では、ブルキニと呼ばれるムスリムの女性専用の水着も登場していますよ。

ムスリムの礼拝のやり方

1日5回の礼拝(サラート)は、1回5~20分行います。時間は以下の通りとなります。

・明け方から日の出まで
・正午から昼過ぎまで
・昼過ぎから日没まで
・日没直後
・就寝前

旅行中は礼拝をしなくても良いですが、熱心なムスリムの人は、外出先でも礼拝することがありますよ。

礼拝する場所は、家の中でも、職場でもOKです。時間があるときは、近くのモスク(礼拝堂)に行き、集団礼拝をします。また、サラートッル・ジュモク(金曜礼拝)やイードの礼拝のときには、街で1番大きなモスクに行きますよ。

また、礼拝する前には必ず「ウドー(手水)」を行います。礼拝する場所、礼拝する者が清潔でなければいけないので、口、鼻、顔、腕、髪、耳、足の順番で洗っていきます。

礼拝をするときは、額を床につけ、ラクアトの動作とともに祈りの言葉を唱え、体の方向はサウジアラビアにあるメッカに体の正面を向ける事が大切です。

ムスリムのルールを理解しよう

インドの墓廟 タージ・マハルの風景

最近増えてきている、ムスリム(イスラム教徒)には、禁じられているものも多くあります。また、ムスリムの方々は神からの教えを守り生活しています。

そんな、ムスリムについて知ることや、理解することはこれから先非常に重要なこととなっていくでしょう。ぜひ、この先もムスリムに対する関心を持ってみてください。

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